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「流行りのフリーアドレス」

2023年7月4日Category : office
「流行りのフリーアドレス」

近年フリーアドレスの導入する企業が増えました。
1番の後押しとなったのはやはりコロナ禍における在宅ワークによるものでしょう。
現在では完全出社をしている企業は全体の約3割、リモートワークと出社の選択ができるハイブリットワークが約7割といわれています。

コロナ前はデスクシェア率が1席あたり平均1.06人(1人あたり0.94席)で1人に1席程度でしたが、
コロナ禍収束後は1席あたり平均1.32人(1人あたり0.76席)で席数を減らしている企業が増えました。
これは出社する社員が減ったことで固定席を減らしした企業が増えたことが大きいです。

フリーアドレスにすることでスペースを削減できたり、他部署とのコミュニケーションが活性化されたりします。
オープンなスペースで色々な人と関わることで仕事の仕方や資料のやり取り、情報源の学び合いなども可能です。

<自席におけるワークプレイスの意味>

自席が決まっている人と決まっていない人とではコミュニケーションに関する満足度の差は大きくはありません。
しかし「オフィス内での他者との交流によって新しいアイディアやひらめきを得られた」と答える数は、自席が決まっていない人の方がより多くなるようです。
これは上記で述べたとおり、自席がないことで様々な人との交流が増え、良い刺激になっているものと考えます。

ただ自席がないデメリットとしては、社員の居場所がわかりにくい、常に仲のいい人ばかりで集まる、荷物の置き場などが代表的でしょうか。
フリーアドレスを導入するのであれば、事前準備や周知、社内の動線の考慮が大切です。
闇雲に取り入れるだけでは失敗してしまいます。

社員の居場所がわかりにくい・常に仲のいい人ばかりで集まることに関しては、居場所の確認ができるシステムの導入や部署ごとに今日はこの辺りで仕事をしよう、など大まかに仕事場所を決めるのもいいと思います。

Perspective view of open space office coworking interior with comfortable workplaces, long wooden desk with laptops, concrete floor, grey walls, and partition. Modern workspace design. 3D Rendering

荷物の置き場所に関してはロッカーの設置や、文房具類の置き場所コーナーを設けるといいでしょう。
オフィスで使用する文房具をまとめて管理することで自然とそこに人が集まり、そこでも偶発的な会話の機会が生まれます。

またオフィスの真ん中に大きいデスクでフリーアドレススペースを設けるだけでは活用しにくいです。
オープンな席の他に集中して作業できる仕切られたスペース、カフェのようなエリアなど分け、各々の仕事のしやすい場所の選択をしてもらうのも大切です。

フリーアドレスの働き方が合わない職種や部署もあります。
書類を多く使用する、様々な道具を使用する、固定電話の使用頻度が多い、個人情報の取り扱いが多い、などが当てはまる仕事にはなかなか難しいかもしれません。
自席が固定されていないことで仕事がしにくくなったり、情報漏洩などのリスクが上がる為です。

何事にもメリットとデメリットがありますので
自社で導入する際には職種や部署ごとで変えたり、自席をなくす動きだけではない周りの環境整備も大切です。
多面的に考えていくと失敗しにくいので社内で悩むだけではなく、ぜひプロのオフィス設計会社に相談してみてください。

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