株式会社テントテン 社員インタビュー
第2弾:大竹彩依子 ─ 現場で磨かれる瞬発力と、ゼロから形にする喜び

──大竹さんは、仕事の中でどんな瞬間にやりがいを感じますか?
大竹:
一番は、お客様の頭の中にしかなかった理想の空間が、少しずつ形になっていく過程を見られる瞬間です。最初は言葉や写真でしかなかったイメージが、図面になり、3Dパースになり、そして実際のオフィスとして現れる。完成の瞬間、お客様の「これ、私たちの会社なの?」という驚きと喜びの表情を見ると、何度でも胸が熱くなります。
特に印象的だったのは、入社して間もない頃に担当した案件。スタート時は正直、自分が最後までやりきれるか不安でした。でも、ヒアリングから現場監理まで一貫して携わり、お客様と一緒に作り上げていく過程で、自分の提案や判断が空間に反映されていくのを感じました。完成時にお客様が「大竹さんにお願いしてよかった」と言ってくれたとき、疲れも吹き飛びましたね。
──具体的に、案件はどのような流れで進むのですか?
大竹:
案件によって流れは異なりますが、大まかには以下のようなステップです。
-
ヒアリング:お客様の要望や課題を伺い、方向性を探ります。
-
現地調査:寸法を測るだけでなく、光の入り方や音の響き方まで確認します。
-
コンセプト提案:図面や3Dパースを作成し、お客様に共有。
-
詳細設計:素材や色味、家具など細部を詰めます。
-
施工監理:現場で計画通りに進んでいるかをチェック。
-
引き渡し:最終確認を行い、お客様にお渡し。
ただ、この通りに進むことのほうが少ないです。急な仕様変更や現場での制約が入ることは日常茶飯事。そのたびに全員で動き、解決策を出します。
──現場に出ることも多いのですね。
大竹:
はい。デスクワークだけではわからない情報が現場には溢れています。例えば、照明の位置ひとつでも、図面上は問題なくても、実際に立ってみると圧迫感があることがあります。窓からの光が反射してモニターが見づらいなど、現地でしか気づけないことも多いです。
以前、現場確認中に天井の梁の高さ制限があることに気づき、急遽レイアウトを変更したことがありました。そのまま進めていたら、後で家具が入らないという大きなトラブルになっていたかもしれません。こういう瞬発的な判断は、現場経験を積むほど磨かれていくと思います。
──印象に残っているプロジェクトはありますか?
大竹:
あるIT企業の移転案件です。「社員同士の交流を促すオフィスにしたい」という希望がありました。そこで、オープンスペースと集中スペースをバランスよく配置し、動線も工夫しました。
面白かったのは、お客様が「集中ゾーンに入るときに自然と気持ちが切り替わるようにしたい」と言ったことです。それを受けて、通路の床材と照明を変える提案をしました。完成後、お客様から「ゾーンごとに雰囲気が変わって、自然と切り替わる」と喜ばれました。こうした“見えない効果”をデザインに込められるのは、やりがいですね。
──日常の仕事の中で意識していることは?
大竹:
「早めに共有、早めに動く」です。小さな気づきでも、社内に共有するのは鉄則です。例えば、お客様から「会議室の壁紙を変えたい」と言われたら、すぐにSlackでデザイナーと施工担当に共有します。その場で代案が出て、午後にはお客様に提案、翌日には決定することもあります。このスピード感はお客様の信頼にもつながります。
また、朝は必ずタスクを整理し、優先順位をつけます。複数案件を抱えていると、緊急性と重要性を混同しがちなので、冷静な判断が欠かせません。
──お客様との距離感づくりについて教えてください。
大竹:
最初から堅苦しく話すよりも、雑談を交えて関係を作るようにしています。例えば、オフィスの要望を聞く中で「普段ランチはどこで食べますか?」といった話をすると、その会社の雰囲気や社員同士の関わり方が見えてきます。そうすると、より的確な提案ができるようになるんです。
──スピード感を保つ秘訣は?
大竹:
「速さは準備から」です。段取りと情報整理を常にしておけば、急な依頼にも落ち着いて対応できます。現場での瞬発力も、この準備の延長線上にあります。
──チームでの連携エピソードを教えてください。
大竹:
ある案件で、施工前日に床材が在庫切れになったことがありました。通常なら納期が遅れる事態です。でも、営業がお客様に即連絡し、デザイナーが代替案を作成、私が施工業者と調整して、その日のうちに全員が納得できる案に決定しました。役割を超えて動けるこのチームワークは、テントテンの強みだと思います。
──失敗から学んだことは?
大竹:
情報共有が遅れたことで、現場が混乱したことがあります。それ以来、「情報は1分でも早く」を意識しています。スピードも質も、情報伝達の速さで決まりますね。
──休日やプライベートで仕事に活きていることはありますか?
大竹:
休日には美術館や建築展を巡ります。最新の素材や照明の使い方を見て、仕事の引き出しを増やしています。街歩き中に見かけたカフェの内装からヒントを得ることもあります。
Vol.3に続く。
