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オフィスレイアウトの基本から種類、寸法についてご紹介!

2023年10月24日Category : office
オフィスレイアウトの基本から種類、寸法についてご紹介!

オフィスレイアウトの基本!基準寸法や適切な通路幅とは?


オフィスデザインの成功は、従業員の生産性、安全性、さらにはモチベーションにも直結します。
その成功の一つの鍵となるのが、適切なオフィスレイアウトです。一見些細なレイアウトや寸法の工夫ですが、働く人々の満足度や働きやすさ、そして組織のパフォーマンス向上に繋がる大切な要素となります。

この章では、高効率なオフィス環境を築くために不可欠な「基準寸法」や「適切な通路幅」について具体的で詳細な説明を提供します。物理的な働きやすさを確保し、さらには従業員の心理的な安心感を醸成するためのヒントを得られるでしょう。

基準寸法とは?


オフィスデザインにおける「基準寸法」を理解し、活用することは複雑なレイアウトの立案・改善を円滑に進めるために欠かせません。
基準寸法とは、オフィス環境におけるレイアウトの計画や設計を行う際に不可欠である最小限の空間サイズを示すものです。具体的には通路幅、デスク間距離、会議室の大きさなどがこの基準寸法に含まれます。これらを適切に理解し活用すれば、作業の効率を大幅に改善すると同時に、職場の安全性も保つことが可能となります。
オフィスの基準寸法は、国や地域、建築基準法、建築規則などによって異なる場合があります。以下に一般的なオフィスの基準寸法の目安を示しますが、具体的な基準は地域や法規制によって異なるため、専門家や関連する法律や規制を確認することが重要です。

・デスクスペース
個々のデスクスペースの基準寸法は、通常、幅1200㎜ × 奥行き600㎜ 以上とされています。これには、デスク上にパソコンや文具を配置するスペースを含みます。また、デスクスペースの間隔(デスク間のスペース)は、最低でも900㎜ 以上が推奨されます。

・会議室
会議室の基準寸法は、会議室の目的や人数によって異なります。一般的な会議室では、参加者の数に応じて幅1800㎜ 〜2400㎜ 以上のテーブルスペースを確保し、参加者一人当たりにつき最低でも600㎜ 以上のスペースを確保することが推奨されます。

・通路や廊下
通路や廊下の基準寸法は、先ほどの回答で説明した通路幅を参考にしてください。メイン通路やサブ通路の幅は、最低でも1200㎜ 以上(メイン通路)および900㎜ 以上(サブ通路)を確保することが一般的です。

・共有スペース
共有スペース(ロビーや休憩スペースなど)の基準寸法は、設計や利用目的によって異なります。一般的には、快適な移動と適切な人数の収容能力を考慮し、十分なスペースを確保することが重要です。

これらは一般的な目安ですが、建築基準や地域の法規制、建築コンサルタントのアドバイスなどに従うことが重要です。

通路幅の基準寸法


効率的なオフィスデザインの一つの要素として、通路幅が大きな役割を果たします。
安全性とスムーズな往来を確保するために、通路幅は900㎜ 以上が一般的な基準寸法とされています。同じフロア上を移動する人々が互いにすれ違う際のことを考慮に入れれば、適切な通路幅を確保することは必須となります。
そして、万が一の非常時には適切な通路幅が直ちに避難行動をとれる安全基準となります。
しかしながら、単なる通行のしやすさだけでなく、通路幅が作業場の効率や生産性に与える影響も大きいという点も考慮に入れるべきです。さらに一歩進めて考えるなら、通路幅の設定により適切なデスクのレイアウトパターンを考察することで、オフィス空間全体の最適化が可能になります。このように、通路幅の設定はオフィスデザインの多面的な改善に寄与する重要な要素となります。

・メイン通路(主要通路)
メイン通路は、オフィス内を横断し、主要なエリアや作業スペースにアクセスするために使用される通路です。通常、最低でも1200㎜ の幅が推奨されます。これにより、複数の人がスムーズに通行でき、急な動作や荷物の運搬もしやすくなります。

・サブ通路(副通路)
サブ通路は、メイン通路から分岐し、個々のデスクや作業スペースへのアクセスを提供する通路です。通常、最低でも900㎜ の幅が推奨されます。この幅を確保することで、通行の妨げや衝突のリスクを減らし、快適な移動ができるようになります。

ただし、これらの幅はあくまで平均的な通路幅であり、建築基準や地域の規制によって異なる場合があります。また、特定の障害者や車いすユーザーのアクセシビリティに配慮する必要がある場合は、より広い通路幅が必要となる場合があります。

執務スペース:デスク間の通路幅の基準寸法


オフィスデザインの一環として、執務スペースの立案・改善におけるデスク間の通路幅は、働く皆様の作業効率や安全性に直結します。
特にデスクレイアウトは、ストレスなく作業に集中するためには欠かせない要素です。
そこで、オフィスレイアウトの基準寸法として知っておくべき一つ、デスク間の通路幅を設定する際の基本ルールをご紹介します。
一般的には、デスク間の通路幅は1200㎜ 以上を確保することが推奨され、最低でも750㎜ 以上の幅が推奨されます。この幅を確保することで、デスク間の移動や作業における衝突や妨げを最小限に抑えることができます。この幅を基準に、日常の業務効率と職場の安全性を両立させるオフィスレイアウトを構築しましょう。

会議室:スペースの基準寸法


会議室やスペースの基準寸法は、使用目的や参加予定者数によって変わるため、その点を踏まえた上で、適切なレイアウトの立案・改善を行う必要があります。会議室の空間確保を重視することは、参加者全員が快適に過ごせる環境づくりにおいて重要な要素です。
スペースの基準寸法を設定する際は、テーブルの数や参加者数を考慮すると共に、それぞれの参加者が十分なプライベートスペースを確保できるよう配慮することも欠かせません。予めテーブルの配置や参加者数を基準に、最適な寸法を設定することで、使いやすい会議室やオフィススペースが実現します。

オフィス会議室の基準寸法は、会議室の目的や人数によって異なる場合がありますが、一般的な基準寸法の目安を以下に示します。

・会議テーブルの寸法
会議室に設置するテーブルの寸法は、参加者の数に応じて異なります。一般的な目安としては、会議テーブルの幅は、参加者一人当たりにつき最低でも600㎜ 以上のスペースを確保することが推奨されます。また、テーブルの長さは、参加者数や目的に応じて適切に調整されるべきです。

・参加者スペースの寸法
参加者が座るためのスペースも重要です。一般的には、参加者一人当たりにつき最低でも600㎜ 以上のスペースを確保することが望ましいです。これにより、快適な座席間隔を確保し、参加者が自由に移動できる環境を提供します。

・通路やアクセススペース
会議室内には、通路やアクセススペースも考慮する必要があります。参加者が円滑に移動できるために、通路や出入口に適切なスペースを確保しましょう。一般的には、最低でも750㎜ 以上の幅を確保することが推奨されます。

事前にテーブルの大きさや数量を固定したうえで、人数に対応するスペースの大きさを決定することで、全ての参加者が無理なく動ける広々とした環境を実現することが可能です。

一人当たりの必要デスクスペース(ワークスペース)とは?


なぜ一人当たりの適切なデスクスペースが必要なのでしょうか。
それは、これが従業員一人一人の作業スペースを示し、その人が自由に活動でき、効率的な業務遂行が可能となるからです。具体的には、PCや文書、その他の作業用具を適切に配置し、事故防止や作業の効率化、ゆとりのあるスペースを確保することが求められます。

一般的には、一人あたりのワークスペースとしては、最低でもW1200㎜ × D900㎜程度のスペースが必要と考えられています。
これは、デスク作業に必要な最低限の主要なデスクのレイアウトパターンの基準寸法として設定されています。この寸法が確保できれば、従業員はストレスを感じることなく、自身の能力を最大限に引き出し、作業に集中することが可能となるでしょう。

執務スペースにおけるデスクの主要レイアウトパターン


オフィスデザインやレイアウトの優れた配置は、社員のワークパフォーマンスを大きく左右する重要な要素であり、業務効率、チームワークの向上、更には社内コミュニケーションの円滑化に積極的に貢献します。ここでは、その基準寸法や適切な通路幅、そして選択肢となる主要なデスクのレイアウトパターンについて具体的かつ詳細に解説します。

特に注目すべきは、効率的な業務遂行を実現するための正確なデスクレイアウトです。この要素が適切に配置されることで、仕事の成果が大きく向上します。これからご紹介するデスクレイアウトのパターンは、オフィス空間を最適化し、従業員の効率と満足度を高めるのに役立つことでしょう。

1: 対向式レイアウト(島型レイアウト)


対向式レイアウトは、その名の通り複数のデスクが中央に向かって配置されるタイプのオフィスデザインです。
この形式が選ばれる理由の一つは、視覚的に非常に開放的であるからです。デスクの位置関係から直接的な眼差しのやり取りが可能となり、従ってコミュニケーションもスムーズに取ることができます。

また、利点のみならず、対向式レイアウトの適切な基準寸法や通路幅等についての知識があると、さらに効率的な配置が可能になるという点を忘れてはなりません。デスク間の適切な距離や通路幅が明確になることで、働く人々の動線を考慮したレイアウトが可能となります。

Q. どんな働き方に合っている?


対向式レイアウトは、コミュニケーションの活発さが効率的な業績向上につながる職場環境に最適な選択肢です。
情報共有が日常的に行われ、直接の対話が好まれる職場に特に対応しています。このようなワークスタイルは、チーム内の連携と協働を強化し、アイデアや意見の交換を円滑にすることができます。オフィスの基準寸法や通路幅の設定には注意が必要ですが、それぞれのデスクの配置やスペースの利用方法によって、対向式レイアウトは一層機能性を発揮します。

2: 同向式レイアウト(並列式レイアウト)


多くの企業において主流となっている同向式レイアウト(並列式レイアウト)についてご紹介いたします。

顧客一人ひとりに焦点を当て、たゆまぬ努力で業務成果を追求する現代社会において、同向式レイアウトはすぐれたオフィス設計の一つであると言えます。これは、全てのデスクを同じ方向に向けて配置する形式を指します。このレイアウトスタイルの最大の利点は、接触を最小限に抑え、個々の作業スペースをしっかり確保しながら、従業員の作業に集中させることが可能となります。

同向式レイアウトは、効率的で生産性を高めるオフィスデザインに適合させることができます。レイアウトの基準寸法や適切な通路幅、主要なデスクのレイアウトパターン等、詳細な情報を用いて質の高い環境を実現します。

集中力の落ちた従業員を改善し、生産力を高めるための強力な実施方法として、同向式レイアウトは大いに推奨できます。

Q. どんな働き方に合っている?


個別に重点的な作業を行う必要がある業務、あるいは各担当者が一人ひとりで独立したタスクを進める業務では、各職員の集中力を高め、効率を最大化するためのオフィスのレイアウトが求められます。このような便宜性を見込んだデザインレイアウトでは、従業員それぞれが自分のスペースで、深く没頭できる、またはチーム内でコミュニケーションをとることが可能な開放的な空間作りが重要です。

具体的な設計寸法や適切な通路幅を考慮に入れることで、作業進行の効率化や、従業員それぞれがストレスなく働ける空間を創出することが可能となります。また、主要なデスクの配置についても、その業務形態や作業内容に最適化された形状や配置パターンを採用することで、職場の働きやすさを飛躍的に向上できることでしょう。

3: 背面式レイアウト


背面式レイアウトとは、一対一で配置されるデスクが背中合わせになるようなレイアウト形式を指します。このレイアウトは、枠やパネルによる明確な区分けが可能で、個々の奥深さを確保しやすいという特徴があります。また、必要に応じたプライバシー空間を提供することで、集中力を増進させるための安静な作業環境も確保しやすいといえるでしょう。

一方で、背面式レイアウトは、回転椅子を使って素早く向きを変えるだけで、社員間のコミュニケーションを行えるという利点もあります。つまり、個々の作業領域とチームメンバーとの短時間な連絡に適したレイアウトとも表現できます。これにより、組織全体の業績向上にも寄与すると考えられます。

背面式レイアウトは、通路幅やデスクの基準寸法についても注意が必要で、デスク同士の間隔や通路の広さが確保できることを前提としています。

Q. どんな働き方に合っている?


コンピュータ作業が中心の職場、例えばIT関連の企業などでは、一人ひとりが深く集中できる環境が求められます。その一方で、チームワークも重要なため、それぞれの作業状況を把握しやすい空間づくりも求められます。

そこで注目されるのが、一定のプライバシーを保ちつつも互いの作業状況を把握しやすいレイアウトです。個々の作業スペースを確保しつつ、視線を交換できる空間づくりにより、個々の生産性向上とコミュニケーションの円滑化が図られます。

この考え方を念頭に置いた上で、職場の規模や業務内容、社員の働き方に合わせて、適切な基準寸法や通路幅、デスクのレイアウトパターンを設定することが重要となります。

4: クラスター式レイアウト


クラスター式レイアウトは、その名の通りグループやチーム単位でまとまったデスクを配置する座席配列の一種で、オフィスデザインにおいて大変重要なポイントとなります。その利点としては、まず何と言ってもチームメンバー間の情報共有の促進が挙げられます。物理的な距離を縮めることで、メンバー間の直接的なコミュニケーションが活発になり、新たなアイディアが生まれやすくなったり、迅速な意思決定が可能になるでしょう。

また、クラスター式レイアウトは活動的なオフィス雰囲気を生むためにも有効です。同じチームの人間が近くにいれば、作業意欲も自然と上昇し、それが生産性の向上に繋がります。

なお、クラスター式レイアウトを選ぶ際には、確保できるスペースやチームの規模、業務の内容によっては適用が難しい場合もあります。しかし、各チームのニーズを熟知し、それに応じたレイアウトを提案することが重要となります。

5: フリーアドレス式レイアウト


フリーアドレス式レイアウトとは、その名の通り従業員が自由に座るデスクを選択できる新しい労働形式を指します。これは、「働き方改革」という流れの中で多くのオフィスで採用されています。個々の社員が各自の仕事に適した場所や環境を自由に選択できることで、多様な働き方を尊重し、フレキシブルな作業スタイルを具現化するのです。

伝統的な固定デスクのレイアウトと比べて、フリーアドレス式はオフィス空間をより効率的に、かつ柔軟に活用することが可能です。社員が自由にデスクを選択できることで、作業の性質や気分、その時々のコミュニケーションのニーズに応じて最適な場所を選べます。これにより、社員の創造性や生産性を向上させる可能性があるのです。

社員の働き方を多様化することで、より豊かな発想やアイデアが生まれ、組織全体の生産性向上につながるかもしれません。

Q. どんな働き方に合っている?


多様な業務内容を持つオフィスやリモートワークとオフィスワークのハイブリッドスタイルを求める現代の職場に対応したオフィスレイアウトの評価と選択が一層重要になってきています。
その中で、「フレキシブルな働き方」を可能にするオフィスレイアウトは、企業の柔軟性向上や生産性向上に大きく寄与します。そのため、個々の業務内容や作業スタイルに対応したレイアウトを提案することで、社員の働きやすさと業務効率を同時に向上させることができます。また、オフィスレイアウトの基準寸法や適切な通路幅、主要なデスクのレイアウトパターンについても十分に考慮することで、より快適な空間の提供を可能にします。このような視点から見ると、「フレキシブルな働き方」を支えるオフィスレイアウトは、今後ますます注目されるべきトピックです。

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